2020.12.31
文字に必要な余白
よくお客様から
「目立たせたいので文字を全部大きくして欲しい」
というご要望をいただきます。
そのような時、弊社では
「目立たせ方にはいくつか方法がございます」
と提案させていただいております。
下のようなポスターがあったとします。

このような状態のときに、
「文字をもっと大きく」となると

たしかに文字が大きく可読性は高くなりましたが、
見やすくなったとは言いづらくなってしまいました。
大切なのは目立たせる優先順位をつけてあげることです。
文字は十分な余白の中にあってこそ読みやすいものです。
詰めこんでしまうとすべての要素が主張してしまい
ぶつかりあってしまいます。
まずは
- メインコピー→メインビジュアルをできるだけ大きの方に見ていただく
- 興味を持った人に詳細な情報を見ていただく
という順番をつけると以下のようになります。

メインビジュアルとメインコピーに求められる機能は
最も伝えたいことを端的に見た人に伝えることです。
見た人が興味を持ったら小さい文字の部分まで見ていただけます。
ところがすべての文字を大きくするとどこを見ていいかわからず
メインコピーを見ていただけなくなります。
そして一眼で読める、わかるようにするために
必要なのが余白です。
余裕のある空間設計をしてはじめて、
伝える力の強い文字空間が生まれます。
ギュウギュウに詰め込んでしまっては
せっかくの伝えたいメッセージが主張しあって
喧嘩してしまいます。